「なぜか春になると愛犬が体をかゆがる」「春は皮膚の状態が悪くなる」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は春は、季節特有の環境によって犬の皮膚トラブルが起こりやすい時期でもあります。
皮膚トラブルは原因によっては悪化したり、繰り返したりすることもあるため注意が必要です。
この記事では、春に犬の皮膚トラブルが起こりやすい理由やみられやすい症状、対策についてメディカルトリマーが解説します。
| 執筆者:高田
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春に犬の皮膚トラブルが増える主な理由5つ

春は気温や湿度、周囲の環境が大きく変化する季節です。
こうした変化により、犬の皮膚に刺激となる要因が増え、かゆみや赤みなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。
ここでは、春に犬の皮膚トラブルが増える理由について知っておきましょう。
花粉や植物などのアレルギー
春はスギやヒノキなどの花粉が多く飛散する季節であり、花粉にアレルギー反応を起こして、犬の皮膚トラブルの原因になることがあります。
犬の花粉症は、ヒトのようにくしゃみや鼻水といった症状ではなく、皮膚トラブルとして現れやすいのが特徴です。
また、公園や道端の草などの植物に触れることで皮膚が刺激され、かゆみや赤みが起こることも珍しくありません。
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ノミやダニの活動開始時期
春は、ノミやダニの寄生のリスクが高まるため、犬の皮膚トラブルの原因になることも珍しくありません。
ノミやダニは、気温が約13℃以上になると活動が活発になるため、気温が上昇する春は特に注意が必要です。
ノミやダニに刺されることで皮膚に炎症が起こるほか、ノミは吸血の際に唾液を注入するため、犬によってはその唾液にアレルギー反応を起こすこともあります。
皮膚の細菌や真菌(カビ)が増えやすい環境
春は気温の上昇とともに湿度も高くなり始めるため、皮膚の細菌やカビが増えやすい状態になる季節です。
犬の皮膚にはもともとさまざまな細菌や真菌が常在菌として存在していますが、皮膚環境のバランスが崩れると、これらの菌が過剰に増えやすくなります。
過剰に増えることで、皮膚に感染を起こしたり、皮膚への刺激となって炎症を引き起こしたりします。
換毛期による皮膚環境の変化
春は多くの犬が換毛期を迎えるため、皮膚環境が変化しやすく、皮膚トラブルの原因になることがあります。
冬毛から夏毛へと被毛が生え変わるこの時期は、短期間に大量の毛が抜けます。
抜け毛が皮膚に残ると通気性が悪くなって蒸れたり、毛が絡まって皮脂や汚れが溜まりやすくなるので注意が必要です。
| 【換毛期がある主な犬種】
チワワ、ミニチュアダックスフンド、ポメラニアン、パピヨン、柴犬、シェットランドシープドッグ、コーギー、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー など ※ダブルコートと呼ばれる被毛構造をもつほとんどの犬は、春と秋に換毛期があります |
寒暖差による皮膚バリア機能の低下
春は寒暖差の影響によって、犬の皮膚バリア機能が低下しやすい季節です。
犬の皮膚はヒトよりも薄く、皮膚の水分量も少ないため、もともと外部刺激を受けやすくなっています。
春は日によって気温差が大きく、犬の体は体温を保つための調整を行う必要がありますが、その際に皮膚の血流や皮脂分泌のバランスが変化し、皮膚の状態が不安定になりがちです。
その影響で皮膚が乾燥しやすくなり、皮膚のバリア機能が低下し、皮膚トラブルが起こりやすくなるのです。
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春に多い犬の皮膚トラブルの症状

春に起こる犬の皮膚トラブルでは、主に以下のような症状がみられることがあります。
- 体をかゆがる
- 執拗に足先を舐める・噛む
- 皮膚の赤み
- フケが増える
- 毛が抜ける
- 湿疹やかさぶたができる など
犬は皮膚の異常を言葉で伝えることができません。
愛犬が体を頻繁にかく、同じ場所を舐め続けるなどの行動がみられた場合は、皮膚トラブルの可能性があるため動物病院を受診しましょう。
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春の犬の皮膚トラブルを防ぐ5つの対策
春に増えがちな犬の皮膚トラブルですが、日頃のケアで予防できる場合もあります。
ここでは、春に意識したい犬の皮膚トラブル対策をみていきましょう。
散歩後は花粉や汚れを取り除く
春は花粉やほこり、植物の成分などが犬の被毛や皮膚に付着しやすいため、散歩後は花粉や汚れを取り除きましょう。
花粉や汚れが犬の被毛や皮膚に付着したままになると、皮膚への刺激となり、かゆみなどの皮膚トラブルにつながることがあります。
散歩から戻ったら、玄関先でブラッシングをしたり、濡れタオルなどで体を拭いたりして、愛犬の体についた花粉や汚れを落としてあげることが大切です。
特に足先やお腹、顔まわりなど地面に近い部分は花粉や汚れがつきやすいため、丁寧にケアしてあげてくださいね。
また、ヒトの衣服や髪の毛にも花粉が付着して、室内に持ち込まれてしまうこともあります。
帰宅後は、衣服の花粉を払ったり、すぐに着替えるなどして、できるだけ花粉を持ち込まないようにしましょう。
毎日ブラッシングを行う
春は換毛期を迎える犬も多く、被毛が大量に抜けやすい時期のため、毎日のブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚を清潔に保つようにしましょう。
ブラッシングは抜け毛を取り除くだけでなく、血行を促してくれるので、皮膚の健康維持にも役立ちます。
また、皮膚の状態を確認できるので、赤みや湿疹などの異常に気づきやすくなるというメリットもあります。
特にダブルコートの犬では換毛期に抜け毛が多くなるため、普段よりもこまめにブラッシングを行うことが大切です。
シャンプーで皮膚を清潔に保つ
シャンプーで犬の皮膚を清潔に保つことも、皮膚トラブルの対策には重要なポイントです。
基本的には、月に1回を目安にシャンプーを行いましょう。
シャンプーのしすぎは、皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまい、皮膚のバリア機能を弱めてしまうこともあるので注意が必要です。
汚れが気になるときは、部分洗いや濡れタオルで拭くなど、シャンプー以外の方法でケアをするといいでしょう。
また、シャンプー剤を選ぶときは、犬の皮膚の負担を考え、低刺激なものを選んであげることをおすすめします。
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ノミ・ダニ予防を行う
犬の皮膚の健康を保つためにも、ノミやダニの予防は正しく行いましょう。
予防には、動物病院で処方される予防薬を定期的に使用します。
首の裏に垂らすだけのスポットタイプや、おやつのように食べられるチュアブルタイプなどがあるため、愛犬の体質に合わせて選びましょう。
なお、市販のノミ・ダニ対策製品もありますが、効果が長続きしないものも多く、有効性は製品によってばらつきがあります。
確実に予防を行うためには、動物病院で相談しながら、愛犬に適切な方法を選ぶことが大切です。
室内を清潔に保つ
犬の皮膚トラブルを防ぐためには、室内を清潔に保つことも大切です。
春は花粉が多く飛散する季節であり、外から持ち込まれた花粉が室内に溜まることも珍しくありません。
床やカーペット、犬用ベッドなどに花粉やほこりが蓄積すると、犬の皮膚への刺激になることもあります。
そのため、こまめに掃除機をかけたり、犬用ベッドや愛犬が使っているブランケットを定期的に洗濯するなどして、室内を清潔に保つようにしましょう。
また、空気清浄機の活用も、室内の花粉対策として役立ちます。
まとめ

春は犬の皮膚トラブルが増えやすい季節ですが、しっかり対策を行うことで症状を和らげたり防ぐことにつながります。
ただし、皮膚トラブルが起きてしまったときは、自己判断で様子をみるのではなく、動物病院を受診することが大切です。
日頃から愛犬の皮膚の状態をよく観察し、異変に早く気づいてあげられるように心がけましょう。
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