犬の皮膚病|症状・種類・原因とケア方法をメディカルトリマーが解説

犬の皮膚病|症状・種類・原因とケア方法をメディカルトリマーが解説

愛犬がかゆそうにしていたり皮膚に赤みが見られたりすると、「もしかして皮膚病」かも?と心配になりますね。

犬の皮膚の厚さは人間の皮膚と比べて1/3ほどと薄く、とてもデリケートなので皮膚トラブルを起こすことは珍しくありません。

皮膚病の中には激しいかゆみや痛みを伴うものもあるため、早めに対処してあげることが大切です。

そこで今回は、メディカルトリマーの私が、犬に多い皮膚病について徹底解説します。

飼い主さんが自宅でできるケア方法についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 ■ 執筆者保有資格
メディカルトリマー、犬の皮膚被毛ケアリスト、動物介護士、ペットフーディスト ほか

 

犬の皮膚病とは?診察理由が多い身近な疾患

犬の皮膚病とは、皮膚や被毛に炎症や異常が起こる病気の総称です。

かゆみや赤みなどのさまざまな症状が現れ、放置すると悪化したり感染を拡大させてしまうリスクがあります。

冒頭でも触れましたが、犬の皮膚は人間に比べてとてもデリケートで、外部からの刺激を受けやすい構造です。

犬は皮膚を守るためにからだが被毛で覆われていますが、被毛の状態が悪くなると皮膚病を起こすこともあります。

皮膚病は動物病院でも診察理由の上位に入るほど身近な病気で、早期発見・早期治療が大切です。

 

犬の皮膚病の主な症状は?気づきにくいものもあるので注意

犬の皮膚病の症状は、病気の種類や個体によっても異なります。

代表的な症状は、以下のとおりです。

  • かゆがって頻繁に掻く
  • 執拗に同じ場所を舐める・噛む
  • 皮膚の赤みや発疹が出る
  • フケが出る・増える
  • 皮膚や毛がベタついている
  • かさぶたができている
  • 毛がパサついている
  • 毛が抜ける(脱毛)
  • 特定の部位の皮膚が黒ずんだり厚くなる
  • いつもと違う独特なニオイがする など

かゆがるなど明らかにわかる症状もあれば、脱毛や皮膚の黒ずみなど、進行してからでないと気づきにくいものもあるため注意が必要です。

ただ、犬も人間と同じように「ちょっとムズムズして掻きたい」ということもあります。

そのため、掻いているからといって必ずしも皮膚病というわけではありません。

どれくらいの頻度で掻いているか、ほかに症状はないかなど、よく観察してあげましょう。

 

犬の皮膚病の種類と原因は?代表的な皮膚病8つ

犬の皮膚病にはさまざまな種類がありますが、犬に多く見られる代表的な皮膚病を知っておきましょう。

 

膿皮症(のうひしょう)

膿皮症は、犬の皮膚に常にいるブドウ球菌などの細菌が、何らかの原因で過剰に増えてしまうことで起こる皮膚病です。

皮膚バリア機能の低下や免疫力の低下、ホルモンの異常、アレルギー疾患、刺激の強いシャンプーなどが原因にあげられます。

 

脂漏症(しろうしょう)

脂漏症は皮脂が過剰に分泌されたり、異常に分泌量が減少することで起こる皮膚病です。

原因は栄養の過不足やアレルギー、寄生虫、ホルモンの病気、心臓や肝臓の病気、真菌感染、肥満、皮膚の乾燥などさまざまです。

独特のきついニオイがするため、比較的気づきやすいでしょう。

 

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎は、犬の皮膚に常にいるマラセチア菌(カビの一種)が、何らかの原因で過剰に増えてしまうことで起こる皮膚病です。

皮膚バリア機能の低下、免疫力の低下、皮脂の過剰な分泌、アレルギー、代謝異常、高温多湿な環境などが原因にあげられます。

 

毛包虫症(ニキビダニ症)

毛包虫症は、皮膚の毛包内に住む毛包虫が過剰に繁殖することで起こる皮膚病です。

原因は免疫力の低下やホルモンの病気、腫瘍、栄養不足などがあげられます。

毛穴に一致した皮膚症状が見られることが特徴です。

 

皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

皮膚糸状菌症は、皮膚に皮膚糸状菌(カビの一種)が感染することで起こる皮膚病です。

感染した動物との接触や不衛生な環境、免疫力の低下などが原因にあげられます。

皮膚糸状菌症は、ほかのペットや人間にも感染することがあり、床や壁、天井、通風口などのこまめな清掃や、週に1回は家中を消毒するなど感染拡大を防ぐ対策が必要になります。

 

疥癬(かいせん)

疥癬は、皮膚にヒゼンダニが寄生することで起こる皮膚病です。

原因は感染した動物との接触や、飛び散ったフケなどを介して感染することもあります。

強いかゆみを伴うのが特徴的で、人間にも感染する可能性があります。

 

食物アレルギー

食物アレルギーは、食材に含まれるタンパク質に過剰に反応してしまうことで起こります。

タンパク質はすべての食材に含まれるため、原因となる食材を特定することが大切です。

食物アレルギーの主な症状は主にかゆみですが、皮膚炎や外耳炎、消化器の不調などが現れる場合もあります。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、生活環境中にあるハウスダストや花粉、細菌、カビ、室内ダニなどを、からだがアレルゲンとして認識してしまうことで起こります。

皮膚バリア機能が低下しているとこれらのアレルゲンが侵入しやすくなりますが、アトピー性皮膚炎の犬は皮膚に問題があることも多く、よりアレルゲンの影響を受けやすい状態です。

また、皮膚に常にいる菌のバランスを乱したり、ほかのアレルギーを併発することも多いため、理療管理が長期間にわたることも珍しくありません。

他にも、皮膚病にはさまざまな原因や病気が存在します。

 

愛犬が皮膚病かも?動物病院を受診する目安

犬の皮膚病は、飼い主さんが気づきにくい症状のこともありますが、放置すると悪化してしまうこともあります。

以下のような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

  • かゆみが続く
    …頻繁に掻いていたりずっと掻き続けていたりする場合
  • 血が出るほど掻く
    …特定の部位を血が出るほど掻いている場合
  • 特定の場所を舐める・噛む
    …頻繁に見られたり、執拗に舐めたり噛んだりしている場合
  • 脱毛が見られる
    …特定の部位や全身で毛が抜け始めた場合。
  • ニオイが強くなる
    …皮膚や被毛、耳などからいつもと違う異常なニオイがする場合
  • 皮膚に異常が見られる
    …かさぶた、フケ、発疹、膿が出ているなどの場合
  • かゆみや赤みなど症状がさまざまある
    …症状が治まる様子がない場合
  • 行動に変化が見られる
    …眠れない、食欲不振、床にからだをこすりつけるなどの場合 など

実際に、私の愛犬は子犬の頃、左目の下を血が出るほど激しく掻いていて、慌てて動物病院に駆け込んだら食物アレルギーということがわかりました。

食べ物全般のアレルギーなので完全にかゆみを止めてあげることはできませんが、2歳となった今でもお薬を使ってアレルギー反応を軽減したりかゆみをコントロールしています。

このように、犬の皮膚病はさまざまで、飼い主さんが症状から判断することはとても難しいです。

皮膚病によって治療法も異なるため、自己判断せずに動物病院を受診し、愛犬に適切な治療を受けさせてあげましょう。

 

自宅でできる犬の皮膚ケア方法5つ

犬の皮膚病は、治療が長引いたり、一度治っても再びかかったりすることも多いのが特徴です。

皮膚の健康を保ってあげることで治療のサポートとなったり、皮膚病にかかる可能性を低くできることもあるため、自宅でのケアを行ってあげましょう。

ここでは、飼い主さんが自宅でできる犬の皮膚ケアについてご紹介します。

 

① 保湿を中心としたスキンケア

犬の皮膚には病原体の侵入を防いだり、外部の刺激から守ってくれたりするバリア機能がありますが、乾燥などによってバリア機能は損なわれてしまいます。

そのため、保湿を中心としたスキンケアを行ってあげましょう。

過度なシャンプーは皮膚を乾燥させてしまうため、皮膚病の治療で獣医師からシャンプー頻度の指示がない場合は、月に1回程度を目安にすることをおすすめします。

また、シャンプー剤は犬の皮膚に負担をかけにくい低刺激のものや自然由来のものを選ぶと良いでしょう。

シャンプー後は必ず保湿し、皮膚のバリア機能を健康な状態に保ってあげることが大切です。

 

保湿は毎日が理想

健康な皮膚の犬でも、保湿は毎日行うことが理想です。

ローションやスプレーなど、手軽に使えるものを用意しておくと、毎日の保湿ケアも負担となりにくいでしょう。

 

② 定期的なブラッシング


長毛犬種は毎日、短毛犬種は週に2〜3回(換毛期は毎日)を目安にブラッシングを行いましょう。

犬の皮膚病は、アレルギーや寄生虫、細菌などさまざまな原因で起こりますが、被毛のもつれや毛玉、皮膚の蒸れなども皮膚トラブルのきっかけになります。

特に毛玉は皮膚を引っ張って炎症を起こしたり、通気性を悪くして細菌やカビが繁殖しやすい環境をつくってしまうため、ブラッシングで被毛を整えてあげることが重要です。

ブラッシングは皮膚の状態を直接チェックできるだけでなく、血行や代謝を促すマッサージ効果もあります。

力を入れすぎず、やさしく毛の根元までブラシを通してあげましょう。

 

③ 耳や足回りを清潔に保つ

外耳炎や指間炎など、耳や足回りに起こる皮膚病も犬に多く見られます。

耳の中や指の間は蒸れやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい場所なので、耳や足回りを清潔に保ってあげることが大切です。

耳に汚れが見えたら見える範囲を優しく拭きとる、足を洗った後はドライヤーでしっかり乾かすなど、汚れた状態や湿った状態にしないようにしましょう。

ただし、耳の中を飼い主さんが綿棒などで掃除するのは避けてください。犬の耳の皮膚を傷つけたり、汚れを奥へ押し込んで悪化させる恐れがあります。

耳の奥の方に汚れがある場合は、獣医師に処置してもらいましょう。

また、イヤークリーナーも犬の状態によっては使わない方がよい場合があるため、使用の前に必ず獣医師に確認してください。

 

④ 食事面の見直し

栄養の過不足は皮膚トラブルを引き起こす原因にもなるため、栄養バランスが整った食事か見直してみましょう。

総合栄養食であれば、犬に必要な栄養が含まれていますが、一般食や獣医師の指示なく与えている療法食は栄養の過不足を起こしやすくなります。

また、犬は摂取したタンパク質のうち30%程度が皮膚や被毛の健康を保つために使われるため、主原料に肉や魚などの良質なタンパク質が使用されているかも確認してください。

なお、皮膚の健康維持にはオメガ3脂肪酸が欠かせませんが、オメガ6脂肪酸とのバランスも大切なので、できればオメガ3・6脂肪酸の配合量が記載されているドッグフードを選ぶと良いでしょう。

 

⑤ 生活環境を整える

犬の皮膚ケアには、生活環境を整えてあげることも大切です。

室内の室温や湿度を適切に保ち、愛犬の寝床や毛布などはこまめに洗濯してダニやカビの繁殖を防ぎましょう。

 ■ 犬に適した室温・湿度の目安

室温…25℃前後
湿度…50%程度

清潔で快適な環境は、皮膚病だけでなく体全体の健康維持にもつながります。

 

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まとめ

犬の皮膚病はとても多く、その原因もさまざまです。

皮膚病の中には人間やほかの犬にうつるものもあり、感染を広げないためにも早めに動物病院を受診することが大切です。

日頃から皮膚や被毛の状態を観察するのはもちろん、しっかりとケアを行ってあげましょう。

犬の皮膚はとてもデリケートです。愛犬の健やかな毎日を支えてあげるためにも、口にするもの、皮膚に触れるものにも配慮してあげてくださいね。

 

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執筆者:高田(メディカルトリマー、犬の皮膚被毛ケアリスト、動物介護士、ペットフーディスト ほか)

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